へいらっしゃい!JazoomCafe ライブの記録

Maktab

2013年10月24日 01:41



遅くなりましたが・・・去る10月12日、JazoomCafe ことうっちーさんによるライブ&ワークショップが開催されました。
素晴らしいライブを見せて頂きました。うっちーさんありがとう!
 
JazoomCafe氏とはもう3年以上の付き合いです。
松本ミュージックフェスティバルでDaisy☆どぶゆき氏のサポートベースマンとして来てもらったのが最初でした。
なので当時の印象は「ベースマンのうっちー」だったんです。
まさかウクレレが上手い人だったとは・・・つって。
 
次に会ったのはその年の年末、中目黒グランシップでのクリスマスライブ。
何故かワタクのバンドがトリ。
それはさておき、そこで初めてJazzomCafeのウクレレ演奏を聴いたのでした。
真っ青な柔術の胴着で入場し、これでもかとばかに超絶テクを駆使してぶっ通しでソロ演奏をする姿に
「うわー、うめえなあ」「ああー、あんなに沢山弾けたら気持ちいいんだろうなあ」と思ってみていたのを覚えています。
 
その後JazzoomCafe氏は世の中で最も権威あるウクレレ大会で優勝し一躍有名人に。
結果当方は「世界チャンプを前座にトリを務めた男」という名前を恣にする予定がバンド解散となり気儘なソロ活動の日々。

まあそれもさておき、
紆余曲折あって中々会えなかったのですが、ついに今月ライブの運びとなりました。
 
久しぶりに会ったJazzoomCafe氏。
昔はこんな感じだったんですが、



今はこんなお姿になりました。


 
マイ・シャトーの隣の喫茶店「アルプ」でインディアンパスタを食べるJazoomCafeの図。
ひょうきんなところが大好きです。笑
 
 
さて、ワークショップとライブを通じていくつか思ったことを。

まずは「情熱」
 入場曲が「情熱大陸」だったのは笑いました。だって長髪といい体格といいハカセタローそのまんまなんだもの(笑)
 いや、そうじゃなくて・・・
 Jazzoom氏、ウクレレに対する情熱が人一倍強いのだとわかりました。
 ウクレレという楽器が持つ不思議な力。それはあっという間に拡がる人と人とのつながりだったりとか、どんなジャンルの音楽も隔てなく巻き込んでしまう懐の広さだとか、勿論楽器そのものの魅力だとか、この楽器を手にした人ならば誰もが感じるもので、まとめて「ウクレレの可能性」なんて呼んだりするものなのですが、Jazzoom氏もこの「ウクレレの可能性」を信じているのだなあと感じました。
それはワークショップでの熱心さ、ライブでの高いパフォーマンスはもちろんのこと、松本駅からマイ・シャトーへ行く道で聞いた話、お客さんとの接し方など、具体的な内容は本人が照れるかもしれないので(読んでる人がJazzoom氏をかっこいいと勘違いしてしまうのでw)言いませんが、全てにおいてひしひしと伝わってきました。

次に「戦略」
 戦略というと言葉がビジネスマンっぽくてあまりよくないですが、要は上に書いた「ウクレレの可能性」を伝えるために氏は色々な工夫を凝らしているといことです。
 例えば使っている音響機材がギター用の汎用品なのは「誰でも手軽な機材で最高の音を出す事が出来ることを証明したかった。そうしたら誰でも夢が持てる」から。
 ウクレレが国産品なのは、国内にはウクレレ=ハワイでは語り尽くせないウクレレコミュニティの広がりがある。それが素晴らしいものだという事を皆に伝えたいし、世界にもアピールしたいから。
 ソロだけじゃ無くて歌を歌うのは、ジェイク・シマブクロみたいになることだけがウクレレプレイヤーの道では無いと証明したいから(あ、これはワタクの憶測です)。
 エトセトラ、エトセトラ・・・。挙げていけばきりが無いですが、Jazzom氏は一挙手一投足に拘って、練りに練ってステージに立っていました。いっつもウクレレのこと考えてるんだろうなあ。
 
最後に「努力」
 ワークショップやライブを通じて、情熱を伝えるための工夫を凝らす課程で氏は大変な試行錯誤をしているのだなあと感じました。

 そう感じた理由の一つ目は教え方。
 ワークショップで氏は「左手と右手は作りが違うから練習の仕方も別々なんだよ」と説明してました。言われて「なるほどなあ」と思ったけれど、こういう説明はものすごく練習した人じゃないと絶対出てこないです。多分普通なら「繰り返しやればできるようになるよ」としか言えない。勿論氏も反復練習するよう話したのですが、そこに左右でやり方が違うんだという説明がセットになって付いてくることで本当に腑に落ちて「じゃあがんばろうか」という気になりました。教えるのが上手いというのはこういうことなんでしょう。

 もう一つの理由はライブの構成。
 これは正直びっくりでした。だって3年前に中目黒で聞いたライブと全くう構成が違うんだもの。
あの時は打ち込みに合わせてアドリブで延々とソロ演奏をするという構成だったのに、今回は登場していきなりハカセタローの真似だし、開口一番「へいらっしゃい!」と絶叫して寿司の歌ですよ。笑。
他にも渾身のバラード、ウクレレの可能性を追求したソロ演奏、お店の雰囲気を感じてその場で選曲したジャズ・ナンバーの演奏ともう変幻自在。
この3年間、ワタクがのんびり自宅でソロ活動している間にソロ弾きのうっちーはエンターテイナーJazoomcafeへと昇華してました。これは間違いなく相当色んな事を試してきたはず。そして日々磨き上げてきたはず。すげぇなあ。
 
ウクレレへの溢れる情熱を胸に、弛まぬ工夫と努力で突き進む男、Jazzoomcafe。
王者の冠などなんのその、さらなる高みを目指すJazzoomcafe。
チャンプはなるべくしてチャンプになり、これからも防衛を続けるのでしょう。
本当に素晴らしいライブを見せてもらいました。

ありがとね!!
今度はママタブに会いに来てね。

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