実を言うとこの1週間ウクレレを持つことが出来なかった。
あんまりに気分が沈んでしまったから。
けれど昨日、ウクレレナイトの前に髪結へ行って、弾いていいんだ、歌っていいんだと思った。
髪結の姉さん(保育園の同級生)が言うには、
阪神淡路の震災で復興が進み始め避難所から仮設住宅へ映り始めた頃、被災者の女性たちはまず「美容院へ行きたい」と希望したのだと言う。
そこで美容師が被災地に赴くことになったらしい。
生きるか死ぬかの時にはそんなこと考えられないのだけれど、最低限生活が出来るようになった時、身だしなみは整えたい。小奇麗にしたい。そしてお洒落したい。
女性が年老いても化粧をするのは、女性として見られたい気持ち、即ちエロスがあるからだという。
エロスとは生きる欲求のこと。
だから人が生きようとする時、食べ物や暖以外にも必要な物がある。
やがて出てくる。
音楽の出番もそのあたりにある、と思う。
かといって慰問と称して歌いに行くのがいいわけではないけど、
音楽の出番は、どっかにある。
そんな風に思って続けていこう。
つって。