Stones On Fireに行ってきました

3月6日、東京ドームにローリングストーンズのライブを観に行ってきました。
いんやー、楽しかった!!

Stones On Fireに行ってきました
 
東京ドームは小学校の頃はとバス観光で行って以来。
後楽園の地下鉄を降りると所々にいるストーンズっぽい人、おじさん多数。
でもいざドームの中に入るとワタクより若い人もいればすんごいおじいさんもいる、いかにも音楽やってて貧乏ですといった風情の人もいれば仕事帰りのサラリーマンもいる、老若男女入り乱れてました。
 
ストーンズを知ったのは高校1年の時。でも周りの友達に好きなんだなんてことは言えなくて、授業では英語の先生が「やっぱビートルズはいいよお、へいじゅーっ♪」と話しているのを尻目にブラウン・シュガーの歌詞を覚えるべく一人通学電車で何度も練習してました。aiwaのポータブルステレオで。
その時にはVoodoo Loungeツアーは終わってて、Bridges to Babylonツアーが始まろうとしてたっけ。
NHK BSでドイツのライブが放送されたので録画して、ひたすら家で繰り返し観てたなあ。「うわー、キース弾いてねえ」とかいいながら(笑)。
その後東京に出たけれどお金が無くてライブには行けず、Bigger Bangの頃は転職とUターンが重なって生活基盤を築くのに必死、ライブチケットを買おうと言うとこまで頭が回らない状態。

「今回が最後」といわれ続けられつつも繰り返し来日していたストーンズ。
気がついたら彼らもほとんどが70歳を過ぎて、もうホントに今回が最後かもしれない。今回行かなかったら次は無いかも・・・。
そんなわけでとうとう来られたストーンズのライブだったのでした。

あっという間の二時間。
チャーリーのドラムってすげえなあ、少ない手数でこれだけのビート出せるのか、癌は寛解できたのかな。
ロニー、アル中克服したかな、昔のビデオより見せ場あるよなあ。いい笑顔だなあ。
キース、動き減ったなあ、でもこのバンドの中心はキースだ。楽しそうだ。ジャカジャーンって音一つでストーンズの音を作っちゃうんだな。
ミック、動く動く動く。歌う歌う歌う。スターだ、スターだなあ。

ミックテイラーが往年のギターソロを聴かせてくれたり、布袋寅泰が「女房を連れて出てってくれ、戻ってくるな」と歌って複雑な気分になったり、後ろの席に座ったヒゲで軍服のおじさんが「お~いえ~!!」と絶叫してたりと色々あったけど、もう楽しくて仕方の無い2時間でした。

興奮の余韻をひとり味わいつつ水道橋から飯田橋まで歩いて考えたこと。
まずはビートに乗って、手を左右に延々と動かしながら観客を煽る70歳のミックジャガーの姿。
観客は何万人も来ていたんだろう。東京ドームは満員だった。
老若男女、音楽で飯を食ってる人もサラリーマンも専業主婦も夢追いのアルバイトもいただろう。
その前でひたすら踊るミック。
鳴っているのはお馴染みのロックンロール。色んな音楽が生まれ、色んな価値観が生まれているこの時代に60年以上前に生まれたジャンルの音楽。
いや、ストーンズの根っこにあるのはもっと前の時代、100年近く前にアメリカの片田舎で黒人が酒場や軒で歌っていたブルーズだ。
彼らはそんなマイナーな歌が最高だと信じて止まずバンドを始めた。
ドラマーはホントはジャズをやりたかったけどまあいいかと思って始めた。
それが今50年の時を経て、東京の野球場で何万人もの人を集めて音楽をやっている。
ブルースマンを目指したイギリスの若者は70歳になり、ひたすら手を振っている。その横で文句あるかとギターを弾く70歳。数年前に木登りしててあばら骨を折った経歴有り。
ドラマーはやっぱりジャズがやりたいが(笑)、まあいいかとビートを刻む。
繰り返しになるけど根っこにあるのは、100年前のマイナーなブルース。

今にして思うと高校の先生が授業で取り上げたのがストーンズでは無くビートルズなのは、当然だった。
ビートルズがどれだけ偉大かはもうワタクが語る必要など無い。
一方ストーンズは、マニアックなブルース好きが好きを貫き通してでかくなっちゃっただけだ。世界中でツアーしようが5万人集めようがマイナーなのだ。
ブルース好きが、こんな巨大なことをやってる。ものすげえなあと思うような、なんか、なんというか、すごいことになってるよなあと思う。

それでいいじゃないか。It's Only Rock'n'Roll But I Like It、ってか。

もう、大満足でした。
行って良かった。

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Posted by Maktab. at 2014年03月17日22:04

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