
やってくれましたラシッド・タハ!!
今年発売されたニューアルバム『ZOOM』。いやもう素晴らしいのなんの。
アラブなビートありブルーズありダブありフレンチあり、ラシッドにしか出せないロックンロール満載であります!!
「ラシッド・タハ」という名前を初めて聞いたのは2000年3月。
エジプト北西部のスィーワ・オアシスにて。
カイロ留学中の日本人と旅先で一緒になりブルーハーツの話でさんざん盛り上がった後で「是非聴いてごらん」と言われたのでした。
その後1年ほどたってから新宿タワーレコード最上階ワールドミュージックコーナーへ行った時に偶然彼の名前を見つけ、買ったのが当時の最新盤。その名も「メイド・イン・メディナ」
一曲目の「Barra Barra」がこちら
シンプルで緊張感のあるリフ、音はアラブなのにパブロックみたいなビート、そしてアラブ歌謡では効いたことの無いダミ声、
いやあもう、ブッ飛ばされたわけであります。一気にファンになりました。
サラーム海上氏のライナーノーツによると、ラシッドはアルジェリア生まれ、フランス育ち。
ジネディーヌ・ジダンと一緒ですね。
移民にまつわるアレコレを体験しながらエジプトのアラブ歌謡、アルジェリアのライ、フランスの歌、そしてクラッシュなどのパンクロックを聴いて育ったとのこと。
ラシッドのアルバムにはそんな色んな文化の要素が沢山詰まっていて、しかもロックンロールになっているんですよ。
晩年ジョー・ストラマーがメスカレロスでやろうとしてたことを、ラシッドは(本人は意識しているかわからないけど)アルジェ移民のフランス人という立場で深化させてます。
彼の名前を一躍有名にしたのはこの2曲のカバー。
『Ya Rayah』
ライの名曲。マグレブ地域一帯で大ヒットしたのだとか。
『Rock El Casbah』
クラッシュの大ヒット曲。なんとアラブ人がアラビア語でカバーです。
実はこの曲をカバーした縁で『ZOOM』では元クラッシュのギタリスト、ミック・ジョーンズがアルバムに参加してるんです。
しかも参加曲の一つ『アルジェリアン・タンゴ』は『SANDINISTA!!』に収録されていると言われても違和感が無いような音なんですよ。
いやーもうね、ほんと、すごい・・・
さてさて『ZOOM』でもカバー曲があります。
しかも、カバーのカバー。
『オー・ソーレ・ミヨ』をエルヴィス・プレスリーが英語でカバーして大ヒットした『Now or Never』を、なんとアラビア語でカバーです。
しかもデュエット。
くぅー、かっこいい!!
僕もこんなことやってみたいなあ・・・いや、やる!やるのだ!!
というわけで、7月6日のライブでやることにしました。
ライブ一発目、LEONEさんと二人でやります。
LEONEさんイタリア語、当方英語・アラビア語。日本人なのに日本語無し。
目下編曲中です。
是非是非お越しを!
告知↓
http://maktab.naganoblog.jp/e1286773.html